★星1つ
話題ほど面白くはない

全体的なストーリー展開がやや雑な感じがする。
最後まで見た後では、この映画が伝えたいメッセージがよくわからなかった。

半地下の家を題材にしているので、韓国の現代社会における格差社会についての問題かと思ったが、ストーリーラインには格差についてのメッセージ性がない。

この映画のストーリーラインは、主人公の家族に都合が良すぎる。
また、ダソンをキーマンにするための伏線が仕込まれているのに、何も回収できないままエンディングまで行ってしまったのも非常に不可解。

登場人物の中では比較的時間をかけて説明しているが、エンディングに関係ないのであれば省いても良かったのではないだろうか。
物語は終始淡々と進んでいくのだが、特に終盤は頭を悩ませるだけの力作である。


★星1つ
監督が希望を失っているのかというと決してそうではない

いろいろな視点から見られる映画だと思います。
社会的貧困の問題(様々な問題の根源は貧富の格差)を告発していると解釈してもいいし、倫理的な問題を扱っていると理解してもいいような気がする。

しかし、個人的には、21世紀初頭のこの現代社会の中で、個人として生きていくことの難しさ(の本質)を描こうとしているように感じました。
劇中では多くのことが対比されている。

ロケーションの面では、明るく清潔なリビングルームと大豪邸の暗い地下室が対比され、生き方の面では、計画的な生き方とご都合主義的な生き方が対比され、距離の面では、対人関係の距離と近さが対比されている。

そして、主人公の家族が(半地下の世界に住んでいることに象徴されるように)暗く灌頂的な世界、対人距離の近い世界に属していた人たちであるのに対し、社長の妻は明るく遠い対人関係の世界に住んでいる人の縮図である。

この社長の奥さんは、暗い世界を見ることができず(受け入れることができず)、人との距離を置かざるを得ない(自分の家の中にあるのに、地下室の暗い部分の存在に気づかないことに象徴される)。

そして、このような距離感は、人と人との触れ合いの象徴であるセックスに対する嫌悪感にも象徴されていると思います)。

そして、それが子供との関係性の希薄さや、子供の心の傷に触れないことにつながっているのです。